動画で広告の出稿を検討する際に、最初に頭に浮かぶのはテレビCMです。しかし最近ではYouTubeなどを始めとした動画共有サービスで、デジタル動画広告を目にする機会も増えているのではないでしょうか。テレビCMの魅力はなんといっても圧倒的なリーチです。デジタル動画広告との違いと合わせて解説します。
※リーチ=テレビやインターネット上の広告が、訴求対象となる人々の目にとまること。
テレビCM、3つの力
テレビCMには、メディアの特性を活かした3つの力があります。
多くの人を巻き込む力
テレビの世帯普及率は圧倒的に高く、生活を支える情報インフラとして定着しています。リアルタイム視聴する時間帯は平日の21時台や、休日の20時台で、家庭でのリラックスタイムであることが想定されます。テレビは、同じ空間にいる人が有音で視聴する可能性があり、一度に多くの人に情報を伝えることができ、巻き込む力があります。
一方で、スマートフォンやパソコンの世帯普及率は、急激に普及をしたとはいえ、いまだにテレビには及びません。YouTubeなどの動画共有サービスはスマホやPCで視聴されますが、誰にでも情報を伝えられるとまでは言えません。デジタル動画は、周囲にいる人には映像や音声の情報が伝わらず一人一人が視聴をします。年齢層や性別、エリアなど細かくターゲットを設定したい場合は効果的ですが、同時に多くの人を巻き込む力には限界があります。
[エピソード]
ある洗剤のブランドはデジタル広告やソーシャルメディアを使った宣伝戦略をとっていましたが、シェアが伸び悩んでいました。テレビCMへの出稿量を増加させた結果、洗剤の銘柄にこだわらない消費者にリーチすることができ、顧客獲得に成功してシェアの拡大を実現しました。
早く届ける力
テレビCMは、リアルタイム視聴数が多く、短期間でより多くのターゲットに情報を届けることができます。例えば期間限定のセールで、延べ全国6,000万人に情報を届けたい場合、1日あたり全国100GRPの広告効果を想定するとテレビは1日で届けることができますが、デジタル動画広告では1週間以上の日にちがかかる可能性があります。
[エピソード]
スマホ用のバイト求人アプリを運営する企業は、テレビCMを投下したことで1日あたりのダウンロード数がそれまでの約9倍にまで増加をしました。130日かかっていた10万件のダウンロードを、わずか15日で達成することができました。
興味を呼び起こす力
テレビCMには、無関心なターゲットの興味を呼び起こす力があると言われています。広告注目率の比較を比較すると、デジタルは7%であるのに対し、テレビは26%と約3.1倍高くなります。
※広告注目率={(確かに見た人+見たような気がする人)÷広告を見た人}×100
例えば清涼飲料水では、その商品の動向などに興味・関心を抱いているのはおよそ40%程度の人々と言われています。つまり残りの60%の消費者は「特にこだわりがない」人たちとなります。 広告注目率の高いテレビCMであれば、こうした無関心層に商品を認知してもらいたい場合にも効果的であると言えます。
[エピソード]
ある企業がテレビ番組提供を始める前と後で商品への興味・関心を調査してみると、提供から6か月後には、関心が大きく高まっていました。 テレビCMを何度も繰り返し見ることで、商品の印象が多くの人に刷り込まれ、より高い関心に繋がるのです。
テレビCMのリーチ効率
圧倒的なリーチと効率性
日本全国を対象に、約80%以上のリーチを出せるメディアはいまだテレビのみです。テレビCMは世帯全体に一斉に届くため、ターゲットを幅広く設定すればするほど、ターゲット1人あたりのリーチ単価は安くなる傾向にあります。
※広告出稿の予算が3,000万円、エリアは全国でオールターゲットの場合、テレビCMでは約600円でリーチできますが、インターネット動画広告(True Viewの場合)では約1,500円かかります。
テレビCMとデジタル動画広告は使い分けを
リーチが必要な時には、テレビCMの効果は絶大です。一方で細かくターゲットを設定したい場合にはデジタル動画広告だと効率よくリーチすることができます。テレビCMと、デジタル動画広告には優劣はなく、どちらもマーケティングの課題解決には有効な広告ソリューションです。目的に応じた使い分けや、併用をお勧めします。
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